大型家電を色々な搬入経路を使いながら設置場所まで行くことになります。
一番初めは家電を積んでいる車から始まります。
車の荷台から家電を下ろして、玄関やマンション等の入口の通路
玄関ドア・窓・エレベーター・階段・廊下・室内ドア
最後には設置場所に収めることになります。
よくありがちなのは、設置場所の大きさだけで決めてしまうと
玄関や階段・廊下等の入口の幅がギリギリで「搬入ができない!}
なんて事態をよくあります。
また、新築であれば外構工事中で搬入経路が確保できないということもあります。
冷蔵庫の搬入
冷蔵庫のサイズに合わせた経路の確保は必須です。
冷蔵庫のサイズと同じ位しかない状況は危険です。
作業する隙間を確保できません。いろいろな工夫で搬入を試みてみますが、
養生していても本体・建物に傷つける可能性もあります。
目安として横幅または奥行き+10cmほど確保できれば安心です。
冷蔵庫と扉の隙間が1cmほどしかない状況でも、どうにか搬入したケースもあります。しかし1cmですが左右に隙間を作らないといけないので左右に5mmずつになります。
もう一つは、搬入経路中の高さが重要になることもあります。
冷蔵庫を斜めに倒すこともあるため、廊下や階段等の天井の高さが確保できれば搬入ができない時もあります。
玄関ドア・室内ドアでは、開口寸法だけではなく有効寸法(実際に使える寸法)が確保できなければ他の経路を探すことになります。
ドアの採寸する際はドアノブなどの凹凸や、扉の開き具合に注視してください。
搬入時には「これが!」と言う物も障害物になります。
床に引いたカーペット・クッション・マット等が障害物になります。
搬入経路をふさぐ食器棚・箪笥・ダイニングテーブル・椅子等は
邪魔にならないところへ移動させておきましょう。
搬入経路が決まっていない場合は、搬入時に経路を相談してから移動をしてもいいと思います。
冷蔵庫の搬入には比較的広いスペースが必要になることもあります。
冷蔵庫の設置場所と扉の開閉方向
冷蔵庫には、扉の開閉方向が4タイプあります。
右開きタイプ ・ 左開きタイプ
両開き(フレンチ)タイプ ・ 両開き(右左開き)タイプ
設置場所に対して、左右の壁の有無や壁からの出っ張りなど扉が開くスペースに余裕があるかどうかについて、注意してください。
開口寸法・放熱寸法
開口寸法は商品カタログなどに記載があります。
扉の開閉は90度以上可能になるようにしてください。
放熱寸法は庫内を冷やすために、中の熱を放熱する必要があります。
外両側面と外上面で放熱をしています。
中の熱を放熱しているため、夏場ではかなり熱くなります。
夏場は開け閉めが多いと熱くなりやすいです。
中が冷えて、落ち着いたら側面等も冷えると思います。
そのため、放熱スペースが必ず開けていただくようにお願いします。
放熱がうまくできないと効率が悪くなり庫内の冷えが悪くなったり、消費電力量に影響が出る可能性があります。
ほかの搬入注意点
搬入には内階段・外階段・塀越え・窓越え・クレーン搬入等色々な搬入の仕方があります。
搬入ルート・周辺環境によっても追加料金が必要になる場合もあります。
直前に困らないように、まずは見積を依頼してみましょう。
それによって、搬入ができない・追加料金が必要等の確認ができます。
設置後、
電源を入ったからと言って冷蔵庫は冷えていないので使えません。
大体冷えて使えるようになるには4時間~24時間(夏場)位の時間がかかります。
(補足)冷蔵庫の移動
引っ越しシーズンになると、ご自身で冷蔵庫の移動されているのをよく見かけます。
基本、冷蔵庫は縦向き運搬が推奨されていますが、搬入等で一時的に横倒しにする程度なら特に問題ありません。ただし、車やトラックでの横住運搬は禁止されています。横向きの状態が長時間になると故障する確率が高くなるためです。
縦向き運搬の際も移動先の設置場所に置いてから
20分~1時間程度後(季節によって)にコンセントを入れてもらえばと思います。
中には、新品未使用であれば設置後すぐにコンセントを入れてもいい場合もあります。説明書(設置説明書)に書かれていますのでよく読んでいただければと思います。